平成19年式、11万km走行のダイハツミラ(L285S)。
バッテリーが充電されないとのことでご入庫です。
最初にバッテリーテスターにて充電状況を確認してみると、電圧はしっかり出ているのですが、リップル電圧が高めでした。
オルタネータ不良が疑われたので、オシロスコープでリップル波形を見てみました。
![オルタネータのリップル波形](https://www.step-cars.com/wp-content/uploads/2024/03/01_2020-08-21_13-19-59_719_R.jpg)
リップル波形は、典型的なダイオード断線の形を示しています。
これでは、見かけの電圧は出ていても、十分に発電することができません。
オルタネータ不良と判断されたので、さっそく部品を手配してオルタネータの交換です。
![リフトアップ](https://www.step-cars.com/wp-content/uploads/2024/03/02_2020-08-24_11-18-20_272_R.jpg)
![交換前のオルタネータ](https://www.step-cars.com/wp-content/uploads/2024/03/03_2020-08-24_11-18-26_626_R.jpeg)
車両をリフトアップして右フロントタイヤとカバーを外せば、オルタネータはすぐそこに見えます。
外すのは簡単なのですが、そのままだとスペースがなくて取り出せません。
そのため、ドライブシャフトを少し動かして避ける必要があります。
![ナックルを分離](https://www.step-cars.com/wp-content/uploads/2024/03/05_2020-08-24_15-42-26_544_R.jpg)
ドライブシャフトを外すのは面倒なので、ナックルをストラットから切り離し、ロアアーム、ナックルごとドライブシャフトを下げることによって、オルタネータを出し入れするスペースを作りました。
![オルタネータ新旧](https://www.step-cars.com/wp-content/uploads/2024/03/04_2020-08-24_15-02-20_713_R.jpg)
オルタネータはリビルト品を使用しました。
![オルタネータ交換後](https://www.step-cars.com/wp-content/uploads/2024/03/07_2020-08-24_17-30-39_383_R.jpeg)
![交換後のリップル波形](https://www.step-cars.com/wp-content/uploads/2024/03/06_2020-08-24_17-28-58_280_R.jpeg)
オルタネータ交換後は、リップル波形も正常となり、しっかり充電されるようになりました。