ヴォクシー オルタネーター交換
平成20年式、20.7万km走行のヴォクシー(ZRR70)。
オルタネーターから異音がするとのことで、オルタネーターの交換依頼です。



この車両のオルタネーターは、外しやすい場所にあるので、ベルトを外すだけで交換が可能です。
交換後は異音も解消し、快適にお乗りいただけるようになりました。
ポルシェカイエン ATF交換
ポルシェ911(996型)ATF交換
平成13年式、11.2万km走行のポルシェ911(996型)。
ATF交換のご依頼です。









ここまでの作業手順は、一般的な国産車と同じです。
しかしながら、この車両は、オイルレベルゲージがなく、クーラーラインにホースを接続することもできず、オイルパンに装着できるアタッチメントもないので、下抜き交換を3度ほど繰り返す方法での交換となります。
なので、今回、トルコン太郎は、単にATFを充填するだけの役割です。
ただし、

今回、使用したATFは、ワコーズATFセーフティスペックです。
純正ATFと比較すると、かなりコストパフォーマンスが高いと思われます。
ちなみに、この車両はATFのレベルゲージがなく、規定の油温でオーバーフローさせて量を調整するタイプのものなのですが、一般的な国産車と異なりフィラープラグも存在しないため、オーバーフローチューブからATFを注入する必要があります。
そのため、途中からはエンジンを稼働させながらの補充となり、さらに、油温の確認もしなければならないので、ちょっと慌ただしい作業となります。
というわけで、そのあたりの写真がありませんがお許しください。
セレナ ラジエター交換
平成18年式、11.1万km走行のC25セレナ。
ラジエターからの冷却水漏れのため、ラジエターを社外新品に交換です。


この車、作業エリアが狭いので、エアクリーナーボックスやコントロールユニットなどを外さなければならないのですが、それでもラジエターを外すのはけっこうたいへんです。

取り外したラジエターを見ると、アッパータンクのカシメ部から冷却水がにじみ出ていることがわかります。

取り付ける新しいラジエターは、純正品は高いので、社外品を使います。

ファンシュラウドやファンモーターは特に問題ないので、そのまま使います。

新しいラジエターを組付けて、冷却水の補充、エア抜きを行って、作業完了です。
ノート エアコン不調修理
平成25年式、4.9万km走行の日産ノート(E12)。
エアコンがほとんど冷えないということでご入庫いただきました。

まず、吹き出し口の温度を測ってみたところ、約28℃を示していました。
これでは、この猛暑の中ちょっと耐えられませんね。

ゲージを接続して圧力を測ってみたところ、ガスはちゃんと入っているようでしたし、目視とガスの圧力変化でコンプレッサーが機能していることも確認できました。
ただし、ガスの量が適量かどうかの判断はできないので、まずは、一度ガスを全て回収した後、真空引きを行い、規定量のガスを入れなおすところから始めることとしました。
通常、ガスが規定量より減ることはあっても増えることはないのですが、ごくまれに、ガスを入れ過ぎていると思われるケースがあるので…


ガスを入れなおした後、エアコンを稼働すると、低圧パイプがキンキンに冷えて結露していますし、除湿された水が床に大量に流れ出ていることからも、エバポレーターは十分に冷えていることがわかります。
それでも吹き出し口から出てくる風は冷たくなりませんので、これは、エアミックスの制御系の問題と考えられます。

この頃の日産のオートエアコンにはオンボード自己診断機能がついているので、その機能を用いて点検してみました。
オンボード自己診断機能にはSTEP.1~6のモードがあり、表示の異常点検、センサーの異常点検、モードドア位置の点検、アクチュエーターの作動点検、センサー認識温度確認、温度センサー補正等が行えます。
今回は、表示やセンサーには異常がなかったのですが、最も疑わしいエアミックスドアの動きを確認すると、フルHOTからフルCOLDに変化させても、エアミックスドアが全く動かないことがわかりました。


というわけで、エアミックスドアアクチュエーター不良と特定し、アクチュエーターを交換することにしました。

エアミックスドアアクチュエーター交換後、再度、オンボード自己診断機能によりエアミックスドアの動きを確認したところ、正常に作動していることが確認できました。

修理後には吹き出し口の温度が12℃となりましたので、この夏も快適にお乗りいただけるかと思います。