整備事例

ヴォクシー オルタネーター交換

平成20年式、20.7万km走行のヴォクシー(ZRR70)。
オルタネーターから異音がするとのことで、オルタネーターの交換依頼です。

ヴォクシーZRR70
オルタネータ取り外し状態
ベルト、オルタネーター取り外し
オルタネーター新旧
オルタネーター新旧

この車両のオルタネーターは、外しやすい場所にあるので、ベルトを外すだけで交換が可能です。
交換後は異音も解消し、快適にお乗りいただけるようになりました。

ポルシェカイエン ATF交換

平成21年式、14.7万km走行のポルシェカイエン。
先日の911と同じオーナー様で、こちらもATF交換のご依頼です。

ポルシェカイエン
ATF抜き取り
ATF抜き取り
オイルパン取り外し状態
オイルパン取り外し状態
取り外したオイルパン
取り外したオイルパン
ストレーナー交換
ストレーナー交換
オイルパン清掃
オイルパン清掃
オイルパン組付け
オイルパン組付け
油温調整
油温調整

作業の流れは先日の911と全く同じで、最後はATFの油温調整をして、オーバーフローでATFの量を調整します。
使用したATFも911と同じ、ワコーズATFセーフティスペックです。

ポルシェ911(996型)ATF交換

平成13年式、11.2万km走行のポルシェ911(996型)。
ATF交換のご依頼です。

ATF抜き取り
ATF抜き取り
オイルパン取り外し状態
オイルパン取り外し状態
取り外したオイルパン
取り外したオイルパン
オイルパンマグネット
オイルパンマグネット
ストレーナー取り外し状態
ストレーナー取り外し状態
新旧ストレーナー
新旧ストレーナー
新しいストレーナー取り付け
新しいストレーナー取り付け
オイルパン清掃後
オイルパン清掃後

ここまでの作業手順は、一般的な国産車と同じです。
しかしながら、この車両は、オイルレベルゲージがなく、クーラーラインにホースを接続することもできず、オイルパンに装着できるアタッチメントもないので、下抜き交換を3度ほど繰り返す方法での交換となります。
なので、今回、トルコン太郎は、単にATFを充填するだけの役割です。
ただし、

ワコーズATFセーフティスペック
ワコーズATF セーフティスペック

今回、使用したATFは、ワコーズATFセーフティスペックです。
純正ATFと比較すると、かなりコストパフォーマンスが高いと思われます。

ちなみに、この車両はATFのレベルゲージがなく、規定の油温でオーバーフローさせて量を調整するタイプのものなのですが、一般的な国産車と異なりフィラープラグも存在しないため、オーバーフローチューブからATFを注入する必要があります。
そのため、途中からはエンジンを稼働させながらの補充となり、さらに、油温の確認もしなければならないので、ちょっと慌ただしい作業となります。
というわけで、そのあたりの写真がありませんがお許しください。

セレナ ラジエター交換

平成18年式、11.1万km走行のC25セレナ。
ラジエターからの冷却水漏れのため、ラジエターを社外新品に交換です。

C25セレナ
ラジエター取り外し状態
ラジエター取り外し状態

この車、作業エリアが狭いので、エアクリーナーボックスやコントロールユニットなどを外さなければならないのですが、それでもラジエターを外すのはけっこうたいへんです。

取り外したラジエター
取り外したラジエター

取り外したラジエターを見ると、アッパータンクのカシメ部から冷却水がにじみ出ていることがわかります。

新しいラジエター
新しいラジエター

取り付ける新しいラジエターは、純正品は高いので、社外品を使います。

ファンシュラウド
ファンシュラウド

ファンシュラウドやファンモーターは特に問題ないので、そのまま使います。

作業完了
作業完了

新しいラジエターを組付けて、冷却水の補充、エア抜きを行って、作業完了です。

ノート エアコン不調修理

平成25年式、4.9万km走行の日産ノート(E12)。
エアコンがほとんど冷えないということでご入庫いただきました。

施工前の吹き出し口温度
施工前の吹き出し口温度

まず、吹き出し口の温度を測ってみたところ、約28℃を示していました。
これでは、この猛暑の中ちょっと耐えられませんね。

ガス回収
ガス回収

ゲージを接続して圧力を測ってみたところ、ガスはちゃんと入っているようでしたし、目視とガスの圧力変化でコンプレッサーが機能していることも確認できました。
ただし、ガスの量が適量かどうかの判断はできないので、まずは、一度ガスを全て回収した後、真空引きを行い、規定量のガスを入れなおすところから始めることとしました。
通常、ガスが規定量より減ることはあっても増えることはないのですが、ごくまれに、ガスを入れ過ぎていると思われるケースがあるので…

低圧パイプの結露
低圧パイプの結露
大量の除湿水
大量の除湿水

ガスを入れなおした後、エアコンを稼働すると、低圧パイプがキンキンに冷えて結露していますし、除湿された水が床に大量に流れ出ていることからも、エバポレーターは十分に冷えていることがわかります。
それでも吹き出し口から出てくる風は冷たくなりませんので、これは、エアミックスの制御系の問題と考えられます。

オンボード診断
オンボード診断

この頃の日産のオートエアコンにはオンボード自己診断機能がついているので、その機能を用いて点検してみました。
オンボード自己診断機能にはSTEP.1~6のモードがあり、表示の異常点検、センサーの異常点検、モードドア位置の点検、アクチュエーターの作動点検、センサー認識温度確認、温度センサー補正等が行えます。
今回は、表示やセンサーには異常がなかったのですが、最も疑わしいエアミックスドアの動きを確認すると、フルHOTからフルCOLDに変化させても、エアミックスドアが全く動かないことがわかりました。

エアミックスドア
エアミックスドア(アクチュエーター取り外し状態)
エアミックスドアアクチュエーター
エアミックスドアアクチュエーター

というわけで、エアミックスドアアクチュエーター不良と特定し、アクチュエーターを交換することにしました。

エアミックスドアアクチュエーター取り付け後
エアミックスドアアクチュエーター交換後

エアミックスドアアクチュエーター交換後、再度、オンボード自己診断機能によりエアミックスドアの動きを確認したところ、正常に作動していることが確認できました。

吹き出し口温度(修理後)
修理後の吹き出し口温度

修理後には吹き出し口の温度が12℃となりましたので、この夏も快適にお乗りいただけるかと思います。